Instrumented Interconnecteds Intelligent

視覚障がいを持つ方々は、インターネット上のコンテンツを読む際、読み上げソフトを活用しています。ウェブ・コンテンツの内容や空間情報がテキスト情報として表現されていないと、読み上げソフトが情報を読み上げることができず、何が表示されているのか理解することはできません。特に空間情報については、どのような形状、輪郭のものを見ているのか、音声で読み上げる情報だけで理解することは時間もかかりますし、また容易ではありません。

現在、視覚障がい者が視覚的に表現されたウェブ・コンテンツをより自然に理解することを可能にするためのオーディオ・インターフェース支援技術の可能性について、様々な研究が世界各地で行われています。IBMの東京基礎研究所でも、視覚的形状を音の流れで表現する方法について研究活動を行っています。最近、IBM東京基礎研究所が開発した技術について、ご紹介したいと思います。

この技術は、視覚障がい者が幾何学的な形状や輪郭を即座に把握できるよう開発された支援技術です。視覚的な形状を一連の音の流れに変換する、という新しい手法を活用しています。この技術を使い、まずウェブ・ページに掲載されている物体の形状を即座に一連の音の流れに変換します。視覚障がい者はその音を聞くことによって形状を感じ取ったり、進む方向を理解したりすることができます。目的地までの経路の概要を把握したり、路上でリアルタイムの道案内をモバイル・デバイス経由で受ける際、このような技術があると便利かもしれません。ランダム経路の例

形状を感じ取るためには、ある程度、事前トレーニングを受ける必要がありますが、初期実験の結果、視覚障がい者のみならず晴眼者もアルファベットやその他の形状を認識したり、方向を示す音に従って動的に経路を辿ることなどを短時間で身につけることができました。音楽の経験を有する方々は、特に早く習得する傾向にありました。また、初期実験に参加された方々の一部からは、音で表現された形が実際に見えたり感じられたりするようだ、という声もありました。

車を運転している時や歩いている時などは、モバイル・デバイスなどのディスプレイに表示されている情報を見つめることは困難です。晴眼者も、一時的な視覚障がい状態を経験することが、今後増えてくることが予想されます。この技術はまだ試作レベルですが、視覚障がい者のみならず、モバイル・デバイス利用者など晴眼者にも様々なメリットをもたらす可能性を秘めています。また、実世界および仮想世界でのリアルタイム・ナビゲーション、双方向型のゲーム、エンタテインメントといった分野でも、このような技術が将来役立つかもしれません。

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